日本は地震大国といわれており、誰もが大地震に遭遇する可能性があります。
その中でも津波による災害は、2011年3月の東日本大震災で発生した大津波をきっかけに、その威力と恐怖を思い知らされました。
その大地震と津波が学校生活の中で児童・生徒に突然襲ってきたとしたら?
全国の自治体および各学校では、地域の特性や児童、生徒等の実態に応じた「学校防災マニュアル」を整備しています。主に、地震や津波を想定したマニュアルが多く、その中でも「安否確認」については一連の避難行動において重要視されています。
 

目次

 
1シーン別地震発生時の安全確保と安否確認例
2安否確認の内容と対応

 

シーン別地震発生時の安否確認

在校時の対応

「落ちてこない、倒れてこない、移動してこない」場所に避難する。
 
【教室】
机の下にもぐり、落下物等から身を守る。
【廊下】
壁、窓から離れ、ガラスなどの落下物から身を守る。
【体育館】
安全な場所に移動し、天板や天井灯の落下に注意する。
【校庭】
落下物を避ける為に速やかに校舎から離れ、中央部分に避難する。
【二次対応】
ラジオ、インターネット、防災無線等、また関係機関からの情報を収集し、必要があれば二次避難等の措置をとる。津波注意報・警報等が発表されている場合は、解除されるまで出来るだけ高台へ避難する。また、避難場所は一か所とせず、複数か所定める。
 
≪安否確認≫

・クラス毎に人数と安否を確認し、本部(学校長など)に報告する。
  担任→学年主任→教頭(副校長)→本部長(校長)
・職員は、負傷者の確認とけが人の応急手当を行う。
・被害状況を総合的に判断し、授業再開、下校、保護者への引き渡し等について保護者に連絡する。

 

登下校時の対応

【学校にいる児童生徒】
落下物、転倒物、ガラスの飛散から身を守る。
【登下校中の児童生徒】
古い建物や建設中の建物、ひび割れた道路や狭い道路、倒れた電柱に注意する。崖下、川岸、橋の上、ガス漏れ箇所等からは遠ざかる。津波注意報・警報等が発令された場合は、予め指定されている高台等へ避難する。
 
≪安否確認≫

・学校に避難した児童生徒の安否確認は、在校時の対応を基本とする。
・職員は、児童生徒等の所在を確認する。(登校している、していない)
・必要に応じて、通学路、避難場所を回り安否を確認する。
・保護者に児童生徒の安否確認をする。

 

校外活動時の対応

地形や周囲の状況を判断して、安全の確保をする。
津波被害が心配される沿岸部では、ラジオや防災無線等で情報を収集し、避難、待機等を判断する。
強い揺れや長い時間ゆっくりとした揺れを感じた場合は、津波警報等の発表を待たずに高台に避難する。
 
≪安否確認≫

・活動場所や避難場所にて児童生徒の安否を確認する。
・活動状況の可否を判断する。
・被害状況、児童、生徒の安否状況、復路の状況、帰校方法、帰校時刻等必要に応じて保護者に連絡する。

 

在宅時の対応

職員は、校内、通学路等の被害状況を確認する。
危険個所があった場合は、出来る範囲で応急措置や立入禁止措置を行う。
 
≪安否確認≫

・児童、生徒の安否を確認する。
・クラス毎に人員と安否を確認し、本部に報告する。
・今後の対応等について保護者へ連絡をする。

 
 

安否確認の内容と対応


様々な場面において保護者への連絡や安否確認は必要不可欠なものです。
安否確認で確認する項目や学校側からの連絡内容については下記のような内容が考えられますが、児童、生徒の情報収集とあわせて、学校からの発信情報についても伝えておくことが大切です。
 
□児童、生徒及び家族の安否、けがの有無
□被災状況
□居場所(避難先)
□今後の連絡先、連絡方法
□安否確認できていない児童、生徒等の情報
 
下記に一例をご紹介します。
 
1.在校時の対応

「例)先程の地震と津波警報発令中につき、警報が解除され安全が確認され次第引き渡しを行います。時間は追ってご連絡します。」

 
2.登下校時の対応

「例)お子様の安否確認を行います。いずれかを選択し返信してください。①自宅 ②保護者と一緒 ③不明」

 
3.校外活動時の対応

「例)本日の校外学習中の地震におきましては、児童、生徒全員の無事を確認しており、予定通り14:00に帰校予定ですのでご安心ください。」

 
4.在宅時の対応

「例)先程の地震に伴い、お子様の安否確認にご協力をお願いします。
お子様の状況:①無事 ②負傷 ③確認中
登校可否:①可能 ②不可能
家族の状況:①無事 ②負傷 ③確認中」

 
また、大規模な地震が起こった後は、通信機器の被災や回線の混乱によって学校と保護者が電話で連絡を取り合うことは難しい状況になることが考えられます。電話回線に比べてインターネット回線は比較的災害に強いといわれていますので、代替となる通信手段を事前に確保することも情報の収集や発信に必要なのではないでしょうか。
 
当社が開発した「オクレンジャー」なら、メッセージの一斉配信はもちろん、回答の集計や掲示版での情報共有が一つのシステム内に集約出来ます。
予めテンプレートを作成しておけるので、緊急時には先にご紹介した一例を保存しておけば、すぐにメッセージの配信が可能です。
また、地震発生時には予め設定しておいた地域と震度条件が気象庁より発表される条件と合致すれば、児童、生徒の安否確認が自動で配信できる機能も搭載しています。
確実に安否確認が出来るよう従来のマニュアルを見直し、安否確認の導入をご検討されてはいかがでしょうか。
 

記事監修

オクレンジャー連絡網

株式会社パスカルは法人向け安否確認システム「オクレンジャー」をご提供し、災害時の正確な安否確認と迅速な緊急連絡を実現しています。
システム開発における30年以上の実績と知見をもとに、使いやすく質の高いサービス提供を続け、140万人以上のお客様にご利用いただいております。
企業、教育機関、病院、官公庁など幅広い企業のBCP対策に貢献し、皆様の安全に貢献しております。

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